エネルギー問題が日本の重要課題になっている今、新しいクリーンエネルギーが注目されています。
太陽の熱を利用した新技術です。
これから日本が世界にクリーンエネルギーで打って出て行く最高の技術。
世界で三鷹光器にしかできない鏡を使った太陽熱発電の仕組みとは。
太陽熱をエネルギーに変える新たな発電システムと世界一を目指す中村さんの活動に迫ります。
菅原:NASAでも有名で、日本の様々な宇宙開発に三鷹光器の技術が使われています。今回の話はさらに進んで太陽熱発電という新しいテーマに夢中に取り組んでいるその姿を聞かせて頂きます。
ゲストは三鷹光器株式会社 社長 中村 勝重さん
中村さん率いる三鷹光器は、これまでブラックホールを世界で初めて発見する望遠鏡や今では当たり前となった脳外科手術の際に使用する医療器具などを世界で圧倒的なシェアを誇る製品を次々と生み出してきました。
太陽熱を最大限に活用する新たな発電システム およそ1500℃の熱を作り出せるそのシステムの秘密とは。
中村:地面にたくさんの反射板を置きまして(①)、その上にまたミラーがあり(②)、その光をまた地上の一点に集めるという仕組みです(③)。
虫眼鏡で光を集める原理です。最後にためる装置が④です。そこには溶融塩があります。
菅原:溶融塩とはどのようなものですか。
中村:水は100℃を超えると蒸発していきます。天ぷら油でも200℃まで。しかし、溶融塩は200℃までは固まっている600℃までは溶けているが蒸発しないものです。
菅原:600℃まで蒸発しないという事はそれだけ熱をためる事ができるという事ですね。
膨大な数の鏡で反射された光はその制御によって一点に集められます。菅原:このシステムが実用化されることになれば、水蒸気を作ってエネルギーを回転させながら電気ができる。もし海水ならば塩分と蒸留水に分ける事ができるという発想もあるのですね。
中村:蒸気タービンから海水淡水へ。400℃の蒸気を水にするためには冷やさなければならない。それは海水が一番良いでしょう。また、インドなどの飲めない川の水などでも向いているのではないだろうか。それで蒸留水が取れ、病院や飲み水としても活用できるのではないだろうか。
菅原:400℃から1500℃までの全ての温度を作ることができるという事は、いろいろな可能性が含まれているすごい事ですね。
中村:これは外交で作ったエネルギーを日本に運ぶことができ、両国が成り立つ。代替エネルギーとして活用できる。
菅原:私が見ていて素晴らしい発想、発見が湯水のように溢れ出ているまさに天才だと思います。基礎力としての大学教育が必要かどうかについてどうお考えですか。
中村:今の時代は生まれたくない。覚える事が多い。子供は遊びの中から学び考え出す。その時間を奪われている。覚える事は必要だが、その根本を知る考える事が必要だと思いう。
菅原:なぜなんだろうと思いながら、その原理原則を覚える事が大切という事ですね。
三鷹光器の太陽熱発電の仕組みはわかりましたでしょうか。
焦点を2回取る発想、それによって1個の焦点だと高い位置に発電機を取り付けなければならないが、もう一度屈折させることで地上に発電機を取り付ける事ができる。
そして、小さな鏡を使用することで多くの熱を効率的に集める事ができる。
中村さんのすごい所は5年10年とのんびりとしていない所です。
すでに石油産油国から沢山の引き合いが来ている。
5年以内には実用化したいという強い意志を見せていました。
ぜひ、現地に視察に行きたいと思いながら今日の話を聞いていました。