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第52回 加納 勉さん

(2014.1.5放送)

野菜の生産量のうち約3割が廃棄されているということをご存知でしょうか。
味は変わりなくても形が悪いというだけで店頭に並ばない。
そんなもったいない状況が続いています。


完全無添加。野菜が本来持っている風味・栄養素がほとんど損なわれません。


加納社長自身が新しい技術を2つ編み出し。栄養価が高く香りがよくそして色も綺麗で無駄な添加物を入れず、セルフライフという2年間は抗酸化力を保ち味が変わらない不思議なネピュレを開発しました。

新素材ネピュレの更なる発展を任された敏腕経営者です。
世界初の製品がネピュレは、素材本来の色・味・香り・栄養を保持します。
自然の農作物をそのままペースとした体に優しいネピュレは今様々な食品に使われ始めました。

今日は新素材ネピュレの美味しさの秘密や未来の私たちの健康を担って作られているその思いなどを伺っていきたいと思います。

菅原:添加物の入っていない自然の色ですが美しいですね。

加納:これはそのままです。

菅原:本物のいちごの味ですね。にんじんも甘いですね。風味が豊かですね。

加納:これを初めて食べた時は違うものになっていると思いました。
にんじんは畑で形が悪かったりして3割が捨てられています。これを子供たちに食べさせたいですね。基本的には出荷できないものを使って応援してあげれば農家は助かるかと。

菅原:これは冷凍にするのですか。

加納:基本的には製造してそく瞬間冷凍します。本当はもっと伸ばせるんですが、2年は持ちます。








カットせずに繊維状にすることで栄養がほとんど失われず、素材本来の味・色・香りが丸ごと生かされています。
ピューレ状なので2年間は冷凍保存が可能です。

農家もうれしい、消費者もうれしい安全でおいしい食を届けたいという加納さんの強い思いがネピュレを生み出したのです。

菅原:冷凍した時の問題として細胞が壊れてしまう。解凍した時に風味が変わってしまう事がありますよね。

加納:原料のトマトはスライスすれば細胞膜がしっかりしています。しかし、従来のピューレは細胞膜が切れてしまっています。ネピュレは切れていません。

菅原:細胞膜が壊れないというのは不思議ですね。細胞膜の持っているパワーは膜の持っている力を最大限に発揮すると膜の中にある栄養素が口に入って初めて栄養が広がるという事がよくわかりますね。

加納:最初は納豆を作ろうと思っていました。国産の大豆を主力に作っていました。大豆の栄養成分が外に流れるのを防ぐことを考えていました。豆の成分を逃がさないような加工方法がないだろうか。加工するときに酸化させない方法はないだろうか。と考えました。そこが始まりです。

菅原:それで技術者を探したんですか。

加納:食品業界にはこのような技術はありませんでした。食品とは関係ない知人に連絡をしました。常圧で高温の蒸気はないだろうか。と。私はあると思っていました。意週間後には見つけてくれました。

菅原:もともとは風味の高い大豆を作るという事でしたか。

加納:高周波を使って常圧の高温蒸気を作ります。最高500℃まで作れますが、食品加工で130~300℃ぐらいですね。
これが1999年頃の話です。

加納:飴は着色料を使いますが、これは使っていません。テスト販売の4年間で固定客が生れました。



細田 :もともと榮太楼飴が香料と着色料に頼っていない飴でした。ただ、フルーツキャンディーだけはどうしても今までの原料を使っていると香料を入れないと製品が成り立たないというのが業界の常識でした。そこをなんとか香料・着色料に頼らない自然な原料だけで美味しいフルーツキャンディーを作る事が出来ないかというのが私たち開発者の願いというか想いでした。そこでネピュレさんに出会って、こんなに良い原料なのでこれを飴に入れることができればもしかしたら願っていた飴ができるのではないだろうかということでした。今までできなかったことができたことはうれしかったです。

加納:石川県小松市は街全体で取り組んでくれています。パンは砂糖を入れないで作っています。野菜を食べるパンです。

菅原:地産地消から生み出された楽しいものが生み出されますね。

ネピュレを14年間大切に育んだという言葉がぴったりな加納社長ですが、そこには心と心の温かい交流や励ましや応援がありました。これから次のステップに移行するタイミングで今回お話を聞けたという事を実感しました。住んでいる人たちを健康にし、子供たちの野菜嫌いを減らし、廃棄物をゼロにして、地域で働ける場所が増えるという事は、地域社会の究極のエコ社会に貢献するものであり、みなさまも早くネピュレの商品を口にしたいと思ったのではないでしょうか。