トップ > 筧 直さん(2010年3月14日・3月28日放送)

第09回 筧 直さん5

(2010.6.13,6.27放送)

エコ君:突然ですが、エコの素朴な質問コーナー。筧さんに、エコの質問に答えてもらうエコ。筧さん、準備はいいエコ?

筧:はい。よろしくお願いします。

エコ君:早速、最初の質問行くエコ。筧さん自身、水道水を飲んでいるエコ?

筧:もちろん飲んでます、毎日飲んでる。

エコ君:都庁の皆さんはエコ?

筧:みんな飲んでると思います。少なくとも水道局の職員は全員飲んでると思います。

エコ君:都知事はどうエコ?

筧:知事にも飲んでいただいています。

エコ君:次の質問エコ。筧さん、筧さん、100年後にできているかもしれない究極の水道水とはいったい何エコ?

筧:難しい質問ですけど、環境の取り組みが劇的に進んで、川の水とかがもっとずっと良くなって、つまり浄水しなくてもそのまま水が飲めるような、そういう水道システムになってればいいなと思うんですけどね。そうすれば、今よりもずっとおいしい水道水が、手軽にお客さまにお届けできるんじゃないかと思ってます。

エコ君:川の水を直接飲めるようになったら、ほんとにすごいエコね。そのためにも川を汚さないことが大事エコね。この後は、水道水を飲む最大のメリットについての話エコ。

菅原:ミネラルウオーターと水道水の料金比較っていうのを作ってみたんですけど、水道水にミネラルも入っていて、残留塩素が少なくて、ということになると、ミネラルウオーター買わなくていいんじゃないっていう感じですよね。ミネラルウオーターの輸入量と国内生産量を見ると、年間で250万キロリットル、これを人口で割ると、1人当たり年間20リットルは飲んでると。ミネラルウオーター1リットル200円ですか、100円ですかね。

筧:1リットルだと200円ぐらいしますかね、今。

菅原:そうすると、年間4,000円は使うことになるよと。ということなると、これを水道にすると、1リットルで0.14円。これは20年後も変わらないですかね。

筧:そんなに変わってないと思いますね。

菅原:そういう意味では、1人で1年間に2.8円しか掛からないと。というと、1年間にほとんど4,000円に近い金額が浮いちゃうんじゃないっていうことになるわけですよね。浮くお金はこれだけじゃなくて、ペットボトルは後で皆さん捨てちゃったりするから、そのごみ処理代金で換算しても、まだお金掛かりますよね。新しいペットボトルって、これ、何円か掛かってるわけでしょ、これ、1本の。

筧:ペットボトルを作るお金は掛かってますね。

菅原:だから、あと輸入品だと、それに重油代とか、それから……。

筧:環境の面から考えると、水道水は本当にエコな飲み物だということです。

菅原:そうですね。エコを考えるなら、大きな船で運ばれてきて、それで、東京に着いてとか、神戸に着いてとかっていう所から、またトラックで排気ガスをまき散らしながら運ばれてきた輸入品の水を飲むっていうのがエコなんだろうかって。一番簡単なエコは、浄水されている物を、私たちが一番安い値段で手に入れて、ペットボトルを持たない文化になったときこそ、エコなんだという。

筧:まさにそのとおりだと思います。われわれは、自分たちが作っている水を、なるべく皆さんに飲んでもらいたいということで、おいしい水を作ってるんですけど、それが結果として、環境に優しい水道水の普及につながっていくということであれば、なおそのわれわれの取り組みっていうのは、やりがいがあるのではないのかなと思ってますけど。

菅原:いいお仕事ですね。

筧:ありがとうございます。

菅原:きょうは本当にありがとうございました。

筧:こちらこそ、ありがとうございました。