エコ君:突然ですが、エコの素朴な質問コーナー。金堀さんにエコの質問に答えてもらうエコ。早速、最初の質問いくエコ。大学の教授で忙しい金堀さんですが、休みの日は何をしてるんだエコ?
金堀:そうですね、大学結構休みが多いんですけども、週3日は休みなんですけども、土日は大抵、僕は山にこもって、山の枯れ木を切ったり、開墾をしたりしてるんです。癒やしの場を作りおるんです。自分で。
エコ君:仕事とプライベート、建築ばっかりして飽きないエコ?
金堀:趣味なんです。
エコ君:次の質問。金堀さん、金堀さん、お金をかけないで、エコ住宅にするのにはどうすればいいエコ?
エコ君:詳しく教えて欲しいエコ。
金堀:セルフビルドだったら安くできると思います。
エコ君:セルフビルドって何だエコ?
金堀:自分で造るんですね。今、いろんな材料がホームセンターに、いろいろ揃っておりますので、自分で買って来て、床も、壁も、自分で造ることです。そうすれば安くできます。それも自然素材を使えば、下手でもいい雰囲気にできます。
エコ君:どんな素材がいいか教えて欲しいエコ。
金堀:床は、今、日本に杉がたくさん増えてますから、杉は柔らかいから加工もしやすいし、素人でも十分扱えます。杉を床に貼る。壁は、湿式の塗り壁。これも調合してある、練ってあるもの売ってますから、こても売ってますので、それでビニール壁紙の上に直接塗れる壁紙もあります。こういうもの使えば、十分できると思います。
エコ君:でも、大変なんじゃないエコ?
金堀:いや、大丈夫です。夫婦で夜やったら、だんだん楽しくなってきます。愛着も沸いてきます。
エコ君:なるほど。家の内装と夫婦仲が築けるなんて、一石二鳥なんだエコね。
金堀:お化粧とかファッションで自己表現するのも楽しい。でも、住まいで自己表現できたらもっと楽しいよと。だからそのために知識も身に付け、そういうセンスも身に付け、住まいで自己表現するようになりなさいっていう教育をしてるんですけどね。
菅原:それが分かるようにならないと、目に見えない住宅の空気とか、早く朽ち果てるのか、その狂いが少なくて、地震にも強いし、火災にも。要するに、新建材だと、すごい有毒ガスが発生して、すぐ倒れて死んじゃいますよね。
金堀:火災になるとですね。
菅原:家が燃える前に、先にガス中毒で亡くなってるケースが最近多いですけど、そういうことなんかも、建築家もどんどん大学の中で、研究開発したりするときに、デザインだけではなくて、もっと本質的な方向性を見すえていくと、可能性は大きいですよね。
金堀:必要だと思いますね。日本はやっぱり戦後、住宅が大変不足しましたから、短期間にたくさんの住宅を造らなくちゃいけないという状況がありましたから、建築材料の工業化を大変進めるんですね。今度は建築そのものの工業化も進めてきますけども、今、日本の住宅は、まさにこうした新建材で全部造られてるわけですね。これが火災になりますと、やっぱり石油系建材多いですから、わっと有毒ガスが出ますから逃げれないんですね。やっぱりそういうことに対して、しっかりとした知識を持たないといけませんね。
菅原:建築そのもののく体から、く体を変えることによって、それ自身がもう省エネになっちゃうと。
金堀:そうですね。パッシブソーラーをですね。
菅原:だから、能動的にお金払ってそういうものを変えていくのではなく、自動的にある部分、もう無意識の中で何の素材を選ぶのかっていうことに対して、建築家も真摯に考えなくちゃいけないし、選ぶ側も住宅の展示場行ってね。
金堀:見た目だけで決めるんではなく。
菅原:その場でちょっと興奮して、衝動買いしちゃうというような、そういうのじゃない知識、勉強を一人一人がちゃんとやれば、ある意味もう手に入る時代ですからね。
金堀:そうですね。だから本当に材料というのは重要だと思いますね。食と住の問題は健康に関わりが深いと思うんですね。最近、食育の問題、スローフードの問題なんかも注目されてますけども、住宅もやっぱり健康に大きな影響を及ぼすんですね。だから、そういう教育、あるいはそういうことをよく勉強していくということが、今から大変重要だと思いますね。
菅原:私、個人としては、微粉炭工法が世界に広がっていくことを、心から期待していますけどね。先生の今後の活躍、是非がんばっていただきたいと思います。
金堀:ありがとうございます。
菅原:ありがとうございます。