菅原:地球の未来を守るため、様々な研究や開発を行った方々をお招きする番組です。そしてこちらがエコ君。
エコ君:地球を良くするためにたくさん勉強するエコ。
菅原:いきなりですけれど、こちらの写真をご覧ください。
エコ君:うわあ、汚い川エコ。いったい誰が汚したんだエコ。
菅原:誰がって、人間に決まってるでしょう。簡単にいうと、お風呂とか、トイレとか、食品の排水が、下水道がないところでは、川にそのまま入っちゃうのよね。
エコ君:うわあ。
菅原:そうすると、こんなふうに川が汚れてしまうのよ。
エコ君:これじゃあ住んでる魚がかわいそうエコ。なんとかならないエコ?
菅原:それがなんとかなっちゃったんですよね。その川の4年後の姿を見てください。
エコ君:あれ、きれいになってるエコ。まさか別の川じゃないエコ。
菅原:いや、そんなことないの。どちらの写真も、埼玉県にある芝川といって、川をほんとにきれいにしたんですよ。
エコ君:いったい誰がお掃除したんだエコ?
菅原:それはね、人間がやったっていうよりも、微生物がやったの。
エコ君:微生物ってなんだエコ?
菅原:すごい小さい生き物で、川をきれいにしてくれる、そういう生き物なんですよ。
エコ君:微生物はいいやつなんだエコ。
菅原:ということで、きょうのテーマは微生物のお話です。微生物にはたくさんの種類があって、人の役に立つ微生物と、悪い微生物があるのよ。
エコ君:知らなかったエコ。
菅原:きょうのゲストは、曽我部義明さん。人の役に立つよい微生物を増やすために、菌を使って、きれいな水を作った人なんですよ。
エコ君:一言でいうと、小さな生き物で、大きな仕事をやり遂げたエコね。曽我部さんが先ほどの川をきれいにするために開発したのが、マイエンザという液体なんだエコ。このマイエンザは、台所、トイレの汚れやにおいはもちろん、ペットのケアや、植物の肥料にまで、その使い方は様々なんだエコ。今でもたくさんの効果が次々と報告されているんだエコ。さらに、化学製品をいっさい使わず、家庭にあるもので簡単に作れ、その製法も公開されているから、誰にでも作れるんだエコ。家庭から地球環境まで浄化するマイエンザ。その仕組みが気になるエコ。
曽我部:1リットル50円でできますから。
菅原:地球をすごく浄化する。
曽我部:結果論として、そうなったと。
菅原:前々からテレビで、何度か拝見してまして、川がきれいになるとか、とても簡単に作れるとか、すごく興味深かったんですが。
曽我部:ありがとうございます。
菅原:マイエンザって呼ばれるこれは、いったいなんなのかというところから、まずお話いただければと思います。
曽我部:マイエンザって日本語に訳しますと、微生物活性酵素。自然界に住んでる微生物を活性化させようと。自然界の微生物が増えるときに、酵素もできます。それから、乳酸菌、酵母菌、納豆菌が原材料なんですけれども。
菅原:もう一回いってください。乳酸菌と……。
曽我部:酵母菌と納豆菌が。
菅原:これ台所にありますよね。
曽我部:それが原材料なんですけれども、それも日本人が得意とする、お砂糖を入れて発酵させて作ります。発酵したときに、やはり乳酸菌、酵母菌、納豆菌が、それぞれ酵素を作ってくれます。乳酸菌が増えて、乳酸の酸性になります。あとは酵素の力。微生物は、自然界の微生物のえさになるんです。そういう仕組みですね。これ、乳酸菌が掃除屋さんとか小道具屋さんいうふうに通常いわれますね。強力な酸性の液体。酵母菌はアミノ酸とかを作る合成菌ですね。納豆菌は通称分解屋さん。これはもう強力な分解能力があるんです。この3つを組み合わせることが、なんかいいものができるんじゃないか、そういう発想でやりました。