トップ > 曽我部義明 さん(2010年2月14日・2月28日放送)

第05回 曽我部義明さん4

(2010.2.14,2.28放送)

エコ君:そして、ここから曽我部さんに教えてもらい、実際にマイエンザを作るエコ。皆さんもよかったら作ってみてほしいエコ。500ミリリットルのマイエンザを作る場合、用意するものは、砂糖15グラム、ドライイースト5グラム、納豆1粒、ヨーグルト25グラム、温水300ミリリットル。たったこれだけでできるなんてすごいエコ。 ここからは実際にマイエンザを作るエコ。みんな、準備はいいエコ?

曽我部:まず初め、粉同士をしっかりここで混ぜてください。

菅原:ドライイースト5グラムと砂糖15グラム。お料理の番組っぽくなりましたけど。これは食べられるものばっかりだから、子どもがそばにいようが、何しようが全然……。

曽我部:全然気にしなくていいですね。これをよく泡立て器で混ぜてください。

菅原:よく混ぜる。

曽我部:均一になるまでですね。

菅原:このドライイーストが均一にならないと、後でやっぱり違うんですか、効果が。

曽我部:水分がはいりますと、ダマっていうんですかね、塊に、ドライイーストがすぐなってしまうもんですから、それでお砂糖とうまく均一に混ぜ合わせて。

菅原:これも先生の個人的実験室で。

曽我部:そうです。

菅原:たくさんの研究をした成果ですね。

曽我部:そうですね、おかげさまで。もうそろそろよろしいでしょう。次にヨーグルトを入れてください。

菅原:ほんの大さじ1杯分くらいですね。

曽我部:これもしっかり混ぜていただいて、このときにはもうダマが、塊ができにくいですから、だいぶ溶けてきました。あと納豆を入れるんですけど、茶漉しに1粒取ってください。

菅原:茶漉しに1粒。

曽我部:あと、お湯で少し溶かしながら入れていただいたら。

菅原:じゃあ、粒そのものは落とさない。

曽我部:落とさないですね。

菅原:上のねばねばだけ使うということですか。

曽我部:はい。もうその程度で結構です。

菅原:これでもういいんですか。もうこれはいらない。

曽我部:いらないです。あと、お湯を足していただいて。

菅原:粒が入っちゃうと、後からアンモニア臭がするとかって。

曽我部:たくさん入ると、納豆菌が増えすぎるんですね。少しでよろしいんです。

菅原:多くならないように、ねばねばを洗い落す程度を使うのがこつと。

曽我部:こつですね。はい、よろしいでしょう。

菅原:できました。

曽我部:これでペットボトルに移していただいて、ろうとを使っていただいて移してください。これが一番ポイントなんですが、もうしばらくしたら、泡立って、ガスが発酵してきます。

菅原:何分ぐらいしたら。

曽我部:5分から10分したら。これで500ミリいっぱいにやると、もう溢れてしまうんですね。ですから、少なめにして、材料は500ミリリットル分ですから、完成したときに、水道水を足していただいて結構です。よく水道水の塩素のことを心配なさる方いらっしゃるんですが、お砂糖が入ったら、水道水の塩素は全部消費されてしまいますので、全然心配ないです。  入れていただいて、少し軽く振って、この程度で結構です。これを、ヨーグルトメーカーでもいいですし、35度の温度のところへ置いていただいて、2日から5日間ぐらい。でもこれは35度でやると、自然発酵して3度ぐらいプラスになるんです。38度ぐらいになる。ちゃんと保温しておけば、この配合比でしたら、早ければ24時間でできます。それと、これは私が大失敗したあれなんですけど、キャップを緩めてガス抜きをしないと……。

菅原:バーンと。

曽我部:ほんとにもう、これがキャップが飛んでしまいます。目に当たると大変ですから、それだけ、ほんとはここへガーゼを詰めていただく程度でもいいんですけど、もし転倒したときに、あまりこぼれないようにということで、いっぱいから1回転戻していただいた程度で結構です。  これが事前に作ったマイエンザの1号ということですね。これでおもしろいのは、小学生のときに、じゃがいもをすって、絞って、要素を入れて、要素のでんぷん反応って、子どものときに授業でやったと思うんですけど、ここにこのマイエンザを入れますと、この中に、でんぷんを分解する酵素があるかないかを証明しようと。色が消えたら、でんぷんが麦芽糖、糖に変わるんですね。ちょっと入れてみます。しばらく置いておいたら……。

菅原:意外と早いですね。

曽我部:早いですね。これでもう、もうしばらくしたら完全に透明になります。透明になると、でんぷんが糖分に変わる。糖分に変わってくれたら、先ほどの乳酸菌、酵母菌、納豆菌のえさになり、また土着の微生物のえさになると。  あと、お使いになるときに、自分が作って、いいからっていうんで、ご近所とか友人の方にあげられる方いらっしゃるんですね。

菅原:私もしたいですね。そういうふうにすぐなっちゃいますね。

曽我部:なっちゃうんです。相手さんが理解をせずにもらって使うもんですから、たくさん使い過ぎて失敗することがあるんですね。こちらは善意であげたんだけれど、失敗した方からは、悪意にとるわけです。それを避けるために、製法を公開してますから、可能な限り、自己責任で作って使ってほしいというのが、私の願いです。皮膚につけて、逆にアレルギーになったとかいう方がいらっしゃるんで。そういうふうなことは一切避けていただいて、もしどうしてもという場合は、自己責任ということを必ず守っていただきたい。

1リットル50円でできますから、それを1,000倍に薄めて使うんですから、水道水より安いですよね。

菅原:50円もうちはかかんないですね。ヨーグルト毎日作ってる、下のほうの、カスで捨てるところでできちゃいますよね。

曽我部:そうなんですよ。

菅原:だから、すごい安上がりで。

曽我部:安いですよ。

菅原:ちゃんと種菌から作れば、いつも安定したものができると。