トップ > 長谷川久夫 さん(2010年3月14日・3月28日放送)

第06回 長谷川久夫さん3

(2010.3.14,3.28放送)

エコ君:ということで、エコの突撃取材コーナー。みずほの契約農家さんがどんなところか取材するエコ。

木戸: エコ君、こんにちは。

エコ君:この人がみずほ期待の若手農家の木戸さん。木戸さんは、茨城県つくば市にビニールハウス6棟分もの広さでイチゴの栽培をしている農家さん。35歳という若さで勉強を重ね、おいしいイチゴをつくるために日々努力しているんだエコ。そんな木戸さんのイチゴに対するこだわりとは?

木戸:こだわりはやっぱり水です。

エコ君:一言に水といっても、ただの水ではないエコ。木戸さんは、水の分子が細かくて吸収性の高い活性水に数種類の液体肥料をブレンドして使っているんだエコ。しかも、イチゴの状態によって使う液体肥料の種類や混ぜる量を変えているんだエコ。そして、ブレンドした水も温度や湿度、その日の環境に応じて使う量を調節し、イチゴに負担がかからないよう気を使っているエコ。続いてのこだわりは?

木戸: もう一つは温度管理です。

エコ君:イチゴが育ちやすい環境をつくるため、

木戸:さんは室内の温度や湿度、そして土の温度を一日に何度も計測しているんだエコ。土の温度は17度前後、室温は28度が適温なんだって。そして、一番のポイントは受粉するために飛んでいるハチを観察すること。飛んでいるハチの高さやその様子で、室内の環境がいいか悪いか判断しているんだって。丈夫なイチゴを育てるために室内の環境が春の季節になるよう心が得ているらしいエコ。

木戸: 家族5人でみんなでイチゴ食べようかっていっても、やっぱその中の一人、1個とか2個とか。お父さんとか、たぶん、1個とかしか食べられないわけですよね。ぼくらとしてもその1個がおいしいイチゴ、食べていただきたいので、これは絶対大丈夫っていう、そういう自信のあるものだけを詰めて出すようにはしています。

自分で値段付けられるんだから、こういうこともやってみようと。いろいろ、こうやって品質を高めていこうと。そういう努力をして、いろいろ積み重ねて、よしじゃあ、おれはこの値段で勝負するよっていって、それで勝負できる場所。それがやっぱみずほの魅力ですよね。

エコ君:自分で価格を付けて出荷する。そこには強い責任と商品に対する愛情があったエコ。そして、みずほにはさらなるルールがあるエコ。

菅原:2番目の人は、1番目の人よりもお値段高くしなきゃいけないっていうルールをつくられてるんですよね。

長谷川:はい、そう。だから、2番目にいってくる人は、同等の価格か、それ以上の価格を付けると。そうじゃないと、値段の競争に入ってきますよね。値段の競争に入るということは、品質が低下すると、総じてね。経営コストの中で生産原価も下げてく可能性はあるわけですけど、基本的には日本的には人間が農産物はつくるわけじゃないですから、そんなに生産コストを下げるということは、今の農業技術の中では難しいと。

菅原:そこのステージで、最初の人がいて、それ自分が食べて、2番目がよしチャレンジといって出すからには自信作じゃないと出せないですね。それは、なかなか厳しいハードルですね。

長谷川:厳しいととらえれば厳しいでしょうけど。でも、社会一般からいえば、これ、どんな産業だって、品質の競争をしてるわけでしょ。だからなんで食だけが品質の競争をしなかったのかと。

菅原:最初のきっかけは?

長谷川:結局、自分も農家を、父の後を継いでやりましたから。そんときに、農業に就いたときに、自分で生産原価がありながら市場へ出すと、それが無視されると。これは非常に憤りを感じましたよね。当然、生活の基盤ができないわけでしょ。

菅原:自分が農業者っていうのを、1回、廃業されたんですか、そんときは。憤りがあった時代は。

長谷川:いや、廃業したというか、生活できないから、造園業までにいったということね。

菅原:その造園業をやった後で、やっぱり、農業に対する愛情があって。

長谷川:そうですね、だから、やはり、農業をやりながら、そういう追求していくって、経営的に成り立つっていうことを分かればね。じゃ、今度は自分が農業について一番憤りを感じたことを、これは自分がばかりじゃなくて、誰も感じてるわけですから。じゃ、そういうことをきちっと表現できる、あるいは、みんなしてそれを主張できる、責任取れるステージさえつくれば、農家が輝くという結論に達しましたよね。

菅原:それが今から何年前です?

長谷川:20年前ですね。