トップ > 高尾正樹 さん(2010年5月9日・5月23日放送)

第08回 高尾正樹さん1

(2010.5.9,5.23放送)

菅原:皆さん、こんにちは。地球の未来を守るために、さまざまな研究や開発を行った方々をお招きする番組です。そして、こちらがエコ君です。

エコ君:地球を良くするためにたくさん勉強するエコ。

菅原:早速ですが、エコ君、こちらをご覧ください。このマーク、いったい何のマークでしょう。

エコ君:道路標識で、1キロ以上出してはいけないというマークエコ。

菅原:そんな標識があったら、渋滞になって大変でしょ。

エコ君:あれ。

菅原:これはね、ペットボトルについてるリサイクルのマークなんですよ。

エコ君:リサイクルって何だエコ。

菅原:リサイクルっていうのはね、再利用のことですよね、簡単にいっちゃうと。一度製品になったものを、もう1回資源に戻して、新たな製品として利用することをいうんですよね。こういうマークは他にもたくさんあるんですよ。

エコ君:わわわ、こーんなにたくさんのマークがあるエコ。

菅原:そうなんです。アルミ缶とか、プラスチックのリサイクル、それから携帯電話のリサイクルマーク、いろいろあるでしょ。

エコ君:携帯電話まであるなんで知らなかったエコ。

菅原:ということで、今日のテーマはリサイクルです。でも、ただのリサイクルじゃないんですよ。

エコ君:いったいどんなリサイクルなんだエコ。

菅原:なんと、要らなくなった古着から、新しいエネルギー、バイオエタノールを作ったリサイクルのお話なんです。

エコ君:洋服が、物を動かす力になるってことエコ?

菅原:簡単にいうとそういうこと。そこで今日のゲストは、高尾正樹さん。古着をバイオエタノールにする技術を開発した人なんです。

エコ君:なんだか面白そうエコ。今日のゲスト、高尾正樹さんは、26歳という若さで、代表の岩元さんと、日本環境設計株式会社というベンチャー企業を立ち上げたんだエコ。この会社で、高尾さんは、年間200万トン以上燃やされているという要らなくなった洋服から、新しいエネルギー、バイオエタノールを作ったすごい人なんだエコ。でもいったいどうやったらできるエコ?

菅原:よろしくお願いいたします。

高尾:よろしくお願いします。

菅原:今日の話は、バイオエタノールを、身近なものから作ってらっしゃるということなんですけど、まずお聞きしたいのは、バイオエタノールと工業エタノールって、2種類あるみたいですけど、どんなふうに違うんですか。

高尾:工業用エタノールっていうのは、石油から作られるものですけども、バイオエタノールってのは、一般的には植物から作られるものです。

菅原:今、ビジネスモデルを作ってらっしゃる古着っていうのは、まさにこの植物の延長上にあるわけですね。

高尾:そうです。植物の延長線上にある綿繊維からエタノールを作るっていうことになります。9割近くが燃やされたり埋め立てられたりしてしまっているものです。

菅原:毎年、日本中で、世界中から輸入したり、日本で加工したものも含めて、ものすごい量が燃やされてるということですね。

高尾:そうですね。すごいたくさんの量が燃やされてて、だいたい年間200万トンを超えるぐらいの量と。

菅原:200万トン。

高尾:トン。

菅原:大変な量ですね。それを燃やすために使ってる電力だとか石油って考えたら、それだけでも温暖化効果をつくってるし、大変な無駄をしてるっていうことですよね。

高尾:そうですね。燃やすのにもエネルギーがかかりますし、それからいろんなものを作れるなら、燃やしてしまうのがもったいないんじゃないかと。

菅原:そうですね。本当にエコの時代だから、やっぱりそれを何かに転用して、元に戻すっていうことですかね。エネルギーに戻すっていうことは、究極のふるさとへ戻るってことですよね。つまり、科学を利用したベンチャーですよね。

高尾:そうです。