トップ > 筧 直さん(2010年3月14日・3月28日放送)

第09回 筧 直さん1

(2010.6.13,6.27放送)

菅原:皆さん、こんにちは。地球の未来を守るために、さまざまな研究や開発を行った方々をお招きする番組です。そして、こちらがエコ君です。

エコ君:きょうもこの番組でたくさん勉強するエコ。

菅原:では、ここでクイズです。人間の体の約50%~70%含まれる物は何でしょうか。

エコ君:みんな、ダイエット、ダイエットっていってるから、脂肪エコ。

菅原:ブブー。これは、赤ちゃんからお年寄りまでで少しパーセンテージ変わるんですけれども、人間の50%~70%っていうのはお水なんですよね、年を取ると減っちゃうけどね。

エコ君:そんなにお水ばっかしなんだエコ。

菅原:そう。それだけ水は体にとっても大事なんですよね。でも、その水は、どんな種類の水を飲んでる?

エコ君:お店で買ってきた水を飲むに決まってるエコ。

菅原:水道水の水は絶対飲まないの?

エコ君:水道のお水はおいしくなさそうエコ。それに、変な臭いがしそうだエコ。

菅原:そうね。今から20年ぐらい前まではそうだったんですよ。でも、水道水も、どんどん、変わってるんですよね。そこで、きょうのテーマは水道水。実は、東京の水道水は、世界で一番安全でおいしくなってきているんですよね。

エコ君:どうしたらおいしくなるんだエコ?

菅原:それを話してもらうのが、今日のゲスト、筧直さんです。では、筧さんに、水道水がどうしてこんなにおいしくなってるのか、どんなふうに取り組んできたのか、東京都の水道局の話をしっかりしていただきたいですね。

エコ君:楽しみエコ。今日のゲスト、筧直さんは、水道水の事なら何でも知っている東京都水道局のすごい人なんだエコ。一人でも多くの人に水道水を飲んでもらうために立ち上げた、「安全でおいしい水プロジェクト」のリーダーエコ。きょうは、安全でおいしい水ができるまでの仕組みや、水道水とエコの関わりなど、今まで知らなかった水道水の知識を全て筧さんが教えてくれるエコ。

菅原:私が最初に東京都の水に関心を持ったのは、テレビのCMとか、電車に乗ってたら、東京ウオーターとか、こういうのが。

筧:最近やってるんですね。

菅原:これ、いったい何? っていう感じで、東京の水っておいしくなったんだみたいな印象があったんですよ。それで、ぜひ、東京水の話を詳しく聞きたいなと思いまして。これっていつころからですか、こういう動きは。

筧:「安全でおいしい水プロジェクト」っていうのを今始めてるんですけど、それを始めたのが約6年前からです。いろんな取り組みをやってきまして、徐々に水質も向上してきてますし、お客さんにも浸透してきてるのかなと思ってるんですけど。

菅原:この「おいしい水プロジェクト」っていうのが始まったのが5~6年前?

筧:はい。

菅原:というと、それより前はどうなってたのって思うんですけど、それよりも前の水は駄目だったんですか。

筧:いやいや、決してそういうことではないんです。相当前、昭和30年代とか、40年代ぐらいまでは、確かに原水の水質が悪くて、水道水もそんなにおいしくない時代もあったんですが、いろいろわれわれも取り組みを進めてきましたから、相当改善はしてきてたんですね。ただ、それがあまりお客さんに伝わっていなかったということもあって、もっと総合的に取り組まなきゃいけないんじゃないかということで、6年前にその取り組みを始めたんです。