緑豊かな自然や分化、歴史を求めて年間およそ22万人が訪れる人気の観光スポットです。旅のはじまりは音楽の都として知られる首都ウィーン。
菅原がまず向かったのは大型のスーパーマーケット。
菅原:日本でもエコバッグが流行ってきたりして、その元祖はスイスやオーストリアなんですよね。だから、スーパーの中で主婦が日常の中でどんなエコに取り組んでいるのか、スーパー側がどんなことを考えているのか見てみたいと思います。
目についたのは果物売り場。その横には日本でもおなじみのビニール袋がありました。でも、これは有料です。
一見、普通の自動販売機に見えますが、実はこれ空き瓶やペットボトルを回収するためのボックスなんです。瓶などを返却するとお金がもらえるという消費者にお得なシステム。
菅原:これ、昔からヨーロッパでやってるでしょ。スイスでやってるって聞いたのも10年以上前なのね、だから、20年くらいの歴史があるわけですよね。こうやって、一本一本の回収費をかなり高い金額にしておけば、100%回収できますよね。
そして、日本でもおなじみのレジ袋は、およそ23円もするので、みなさん当然、マイ袋を持参しています。徹底して資源を無駄にせず、余分なところにお金をかけない。それがウィーン暮らしの基本です。
ウィーンでは登録さえすれば、誰でも自由に自転車が借りられるのです。
しかも1時間以内に返せばなんと無料。
ゴミは、待ちの決まった場所にあるゴミステーションに分別して捨てられます。蓋やマークで色分けされたコンテナ。
色なしガラス、色つきガラスといった具合にとても細かく分別されています。
菅原:どこへ行ってもきれい。掃除をしてる人が、街の中にとてもたくさんいるわけです。ゴミを目に見えるところで丁寧に掃除をしてくれると、みんな「この街に住んでよかった。」とか「自分も街にゴミを捨てるのはやめよう。」という前向きな気持ちになっていて、結果として街が美しくなる。そういうところには観光客はたくさん集まりますよね。
菅原:逆に私自身の経験ですが、ニューヨークには申し訳ないんですけど、ニューヨークはとても汚かったんです。「観光資源がいっぱいあって、お金もたくさんあるのに、どうしてきれいにしてくれないの?」と観光客として不満だったんですね。長い目で見て、一見さんのお客さんである観光客のことも考えるならば、街の中の清掃も含めたエコの取り組みに真面目に取り組まないところは衰退するなと思いました。