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次に菅原が向かったのは、ウィーンから西へ飛行機でおよそ1時間、さらに空港から車でおよそ2時間という場所にあるヨーロッパで最も美しいといわれているレッヒ村。

雄大なアルプスの山なみに囲まれた緑豊かなこの村は、人口およそ1400人ほどと小さいながらも王族をはじめとした各国のセレブが集まる高級リゾート地として有名です。

それを裏付けているのが、環境保護に貢献した都市に送られるオーストリア国家環境保護賞。実はレッヒ村、この賞を毎年のように受賞し、エコ活動で成功した村といわれているのです。 世界中のセレブをとりこにしたこの豊かな環境を果たしてどうやって作りあげたのでしょうか。レッヒ村観光局のシュテファン・ヨッフムさんを訪ねました。

村の中心へ流れる川へ。なんとこの川の水はそのまま飲むことができるのです。

ーーチェルノブイリの影響はなかったのですか?

ヨッフムさん:なんの影響もありませんでした。私達も正直なところ、少し心配していたんです。それで事故が起きてから定期的にチェックしていたんですね。その結果、わかったことは、何年たっても水にはなんの影響も出なかったということ。これは自然の偉大さのおかげでしょう。私達人間が起こした事故の悪影響を自然が打ち消してくれたんです。

ーー環境に対する村の取り組みは?

ヨッフムさん:環境について考えるとき忘れてならないのは排気ガスの問題です。私達の村でも一時、交通量が増えていろいろな問題が起きたことがあったんですが、現在ではその問題はすべて解決しています。