エコ君:これは一言でいうと冷凍技術なんですよね。
大和田:そうですね。私どもはパルス磁場っていうのと、低周波の磁場を組み合わせて、いわゆる組織を生かすという、そういう技術開発をしたっていうのが基本になってまいります。
菅原:そうすると、解凍したときに、冷凍したものには見えないよっていうことですか。
大和田:取りたて、作りたてに戻すっていうのが、私どもの開発のもとです。
菅原:その設備したのは、これで見るとどの辺に磁石が入ってんですか。
大和田:この中にこういう形で入ってるのと、あと本体の中にも入ってます。
菅原:例えば真ん中に鉄とかステンレスとかあって、コイルで巻いてあって、そこに電流を通すと磁界ができるって、そういうふうに考えていいですか。
大和田:鉄の棒は入ってませんけど、それに代わるようなものが入ってます。
菅原:ここにあるのは、これはカキですよね。これは何ですか。
大和田:大根おろしです。
菅原:大根おろし。それからこれは?
大和田:ホウレンソウです。
菅原:ホウレンソウ。普通ね、魚とか貝とかをそのままラップもしないで冷凍すると、冷凍中にどんどん乾燥したり酸化したり、すごい臭いにおいに、酸化した変な魚の、魚臭というんですか、そういうのがどんどん増えてくるんですよね。だけどこんなふうに裸のむき身のまんま冷凍するんですか。
大和田:そうです。
菅原:あら、それはすごいですね。
大和田:磯の香りまで戻りますから。
菅原:そうなんですか。
エコ君:これがCASシステムを使って冷凍した食品を解凍したものエコ。イワガキにホウレンソウなど、見た目は新鮮なものに見えるエコ。おいしいそうエコ。
大和田:これは島根県の隠岐の島の海士町っていうところの、約1年前のイカです。
菅原:1年前ですか。きれいですね。
菅原:すごいですね。これは何ですか。
大和田:瓔珞さんというところで鯛飯を、CASをかけまして、レンジアップですぐ食べられるという。
菅原:いい香りですね。タイのものすごくいい香りがしてますけども、すごくふっくらしてて、ご飯もおいしそうですね。うん、ちょうどいい味。これは何かいろいろ話すより、食べちゃうのが早いですね。食べるとすぐ分かりますね、すごいおいしい。
エコ君:そして、市販の冷凍ホウレンソウとCASシステムのホウレンソウを食べ比べてもらうエコ。こっちが市販の冷凍ホウレンソウエコ。そして、こっちがCASシステムのホウレンソウエコ。見た目が全然違うエコ。味にも違いがあるエコ。
菅原:あ、おいしい。見た目が違うだけじゃなくて、こちらの方にはフレッシュな香りと、おしょうゆによって引き出される甘さがすごいですね。主婦にとっても、このようにホウレンソウをゆでられたら、すごい大したもんなんですけど、CASを使ったものをいきなりもらった方が、ゆでる時間も要らないし。価格もホウレンソウ売ってるやつって高いんですよね。CAS冷凍だからといって、こっち側の冷凍に関して、こっち側が高く払わなきゃいけないっていうことはないんですか。
大和田:そういうことないですね。やはり生産者がこれから加工という道に入っていきます。そうしますと、生産者の原価を、消費者はその中抜きが始まりますので安く買えるという。これからの冷凍食品というのは、解凍して売るんじゃなくて、刺身もなにも自分のとこで簡単に解凍できますので、そうすることによって浜の味がそのまんま戻るという。
菅原:わあ、すごい。