トップ > 原田 亜矢子さん(2010年8月1日・8月29日放送)

第11回 原田 亜矢子さん1

(2010.8.1,8.29放送)

菅原:皆さん、こんにちは。地球の未来を守るためにさまざまな研究や開発を行った人たちをお招きしてお話を聞く番組です。そしてこちらがエコ君。

エコ君:地球の未来を守るためにたくさん勉強するエコ。

菅原:ところでエコ君、私たち日本人が世界に誇れるものって何だと思う?

エコ君:それは、車じゃないエコ? 海外でも日本車は人気エコ。

菅原:うん、それも確かにすごい技術なんですけど、実は今、世界が日本にもっとも注目して一緒に開発して、自分たちに技術ちょうだいっていっているのは水の技術なんです。

エコ君:水の技術って何だエコ?

菅原:日本は水がたっぷりあるって昔からみんな思ってるから、それはあまり知られてないし、知ろうとしないんだけど、世界では今、すごい水不足なんです。

エコ君:知らなかったエコ。

菅原:ということで、今日のテーマは日本の節水技術。世界に注目されている日本の大きな技術じゃなくて、身近なトイレのお話なんです。

エコ君:なんでトイレなんだエコ?

菅原:それは家庭の中では、なんと一番多く水が使われているのは、たくさんの人が使うトイレなんです。

エコ君:それはびっくりエコ。

菅原:そこで今日はTOTOの節水トイレの開発に携わった原田亜矢子さんにお話を聞きたいと思ってゲストとしてお招きしてます。

エコ君:節水トイレの開発者エコね。

菅原:そうです。水戦争といってもいいぐらい世界は水を必要としている。だからこそ70億人が使うトイレ、これを節水できたらどれほど地球の水が節約できるか。これはすごいことでしょ。

エコ君:楽しみエコ。今、地球上では人口の急激な増加と経済の発展、さらに異常気象などに伴い多くの国で水不足が深刻な問題になっているエコ。干ばつ、川の断流、日照りによる地割れなどの被害があり、近い将来、紛争の種になるのは水であるともいわれているエコ。

エコ君:今日はそんな世界にも発信できる日本の節水技術、その中でも家庭で一番使われているトイレの節水のお話エコ。そして今日のゲスト原田亜矢子さんはTOTOのトイレの開発者で世界トップクラスの洗浄水量4.8リットルを実現させたんだエコ。今日は節水トイレの開発秘話から世界の水不足とのかかわりなど、節水技術のすべてを原田さんが教えてくれるエコ。

エコ君:節水の話を聞く前にちょっとスタディ。トイレができるまでをエコが突撃レポート。

関門海峡に面し、九州最北端に位置する福岡県北九州市。TOTOのトイレはここ小倉第一工場で作られているんだエコ。

工場に入って最初に目にしたものは、石。なんで石? みんな分かるエコ? 実はトイレは石を砕いて焼き上げている陶器だったんだエコ。

その原料の石を機械で水と混ぜ合わせ細かく砕き、泥の状態にするエコ。

見て、見て、石がこんなにどろどろになるなんてすごいエコ。

エコ君:次は材料の泥を型を作る機械に流し込んで形を整えるエコ。あれ、なんかトイレに形に近付いてきたエコ。

そして職人さんたちの手作業で部品を取り付け、乾燥室で乾燥し、およそ24時間かけて釜で焼き上げ、厳しい検査に合格したトイレだけが梱包され世に送り出されるんだエコ。

去年、原田さんがトップクラスの洗浄水量、4.8リットルを実現して完成したのが節水トイレ、ネオレスト。そのトイレにこめられた原田さんの思い、たくさんお話、聞かせてほしいエコ。