菅原:今日のゲストは初の女性で、しかも若くて、すごくきれいな原田亜矢子さんです。よろしくお願いします。
原田:よろしくお願いいたします。
菅原:節水トイレの研究は実はずっと前からつながってて、そこに加わったっていう経緯があるんですか。
原田:TOTOではずっと35年前から節水っていうところにはかかわっておりまして。実はこれが今までトイレに使われてた水の量を表します。35年前っていうのは1975年なんですけども、こちらにある13リッターの水です。
菅原:これ、13リッターっていうのは1回あたりですか。
原田:そうです。大洗浄の1回あたり。
菅原:1回あたりにトイレに流す水がこんなに多い時代があったと?
原田:そうです。高度経済成長とともに節水技術も進化しまして。
菅原:これがいつごろですか。
原田:これが1999年になります。この前、13リッターだったんですけども、1999年になって8リッターまで節水をしてきました。私が入社したときっていうのは5.5リットル。
菅原:のときにお入りになったんですね?
原田:そうです。
菅原:2007年に会社に入られて、チームって何人ぐらいいるんですか、その開発チームは。
原田:開発は、商品1つに対しては30人、40人っているんですけども、節水を担当するところっていうと3人、4人ぐらいです。節水っていうのはやっぱり今、エコにものすごく企業としても取り組んでいかなきゃいけないところで。
菅原:主婦の人が考えたのはペットボトルを中に1本か2本突っ込んで、水を倹約すればいいじゃないかみたいなのは、あれってトイレにとってはいいんですか。
原田:あれはあまりよくないです。というのが、要は例えば13リッターなり8リッターなり、きちんと汚物を排出して配管の中を搬送するっていう役割がつくられてますので、その便器でペットボトル入れてやってしまうと例えば汚物が流れなかったりとか。
菅原:結局、便器がきれいじゃなくなったりとか、やっぱり故障の原因とか、結果的に得しているような気分だけど損しちゃうことが多いわけですね。
原田:そうですね。
菅原:それはいい勉強。それで5.5から4.8っていうのは、これは1リットル以内ですよね。1リットル以内で3年かかったんですよね。だけど極限の700ミリだから他の企業が世界中で真似できない700ミリですよね。
原田:はい、そうなんです。
菅原:その企業秘密を今日は明かしていただくということで。
原田:はい。