菅原:農業経営っていうのは、規模が大きくならなくちゃなかなか利益が出にくいとか、いろいろあると思うんですけど、松本農園のだいたい人数は何人ですか。
松本:全部で約30名。パート社員含めてですけれども、農業の企業で勤めたいっていう人の方が多いです。
菅原:つまりは、それは、農業生産法人で働きたいと。
松本:はい。
菅原:ここは、農業生産法人っていうと、社会保障費もちゃんと付けるんですか。
松本:うちの会社は平成3年に農業法人になったんですけれども、保険とか、年金とか、普通の一般の企業と同じようにやってますんで。
菅原:今、日本の農業に一番欠けてるのは、なかなか生産法人という名前で本当に利益・売り上げががんがん伸びてるかっていうと、なんか違うっていう印象があるんですよね。
松本:今まで農業経営っていうのは、どちらかっていうとさせられてる感でみんなやってたんですよ。
菅原:農業そのものが、戦後六十何年、ずっと農協の指導で、これを買いなさい、あれまきなさい、このカレンダーどおりやるんだよって、AからZまで全部農協絡みでやってきて、そういう中で本気で農業生産法人を作るっていうことは、ある意味高い意識と決断力とチームワークが必要ですよね。
松本:農業経営者の方にいいたいのは、自分でよく考える。もらった情報も、自分の中できっちり消化するっていうことが必要じゃないかなと思ってます。