トップ > 雨宮 清さん(2012年5月13日・5月27日放送)

第32回 雨宮 清さん6

(2012.5.13,5.27放送)

菅原:まだまだ現役をずっと続けていかれると思うんですけども、その中で、今、これをしたら死んでもいいぞっていうことを、1つか2つ挙げるとしたら、あと何ですか。

雨宮:自分が命懸けでやってきたわけですから、命を落とすだったら、地雷原で落としたいなと。それと、貧しい人に手を差し伸べていく。そして、彼らにビジネスチャンスを与えてくってことは、ものすごく大事だと思うんですよ。自分が15歳から働いてきた、自分の中の技術って、自分は持ってるわけで、心の技術、また、腕に磨き上げた技術。やっぱり人のために技術を作ってきたような感じがするんですね。だから、これからも、自分が磨いた技術を人のために提供していきたい。そして、お互いが自立していく。そこで商売をする。また、日本の物を買っていただく。互いにWin-Winになっていくことが、私はすごく大事なことじゃないかなと思います。

菅原:そうですね。日本の若い人たちだとか、海外の、そういう志のある人、今の雨宮学校にどんどん来てもらって、教育するってのは大事ですね。

雨宮:そうね。人に尽くすってことは、必ず自分に跳ね返ってくると思うんだよね。だから、本田宗一郎氏がいった、技術は人のためっていう言葉は、日本人は忘れかけてますから、そういう気持ちになれば、また日本っていう国は、経済大国になってくような感じしますね。

菅原:やっぱり、尊敬される日本であるためには、小さな力であっても、本当のプライドのある技術を正しく使って、それによって、海外の開発途上国の地雷のところの人たちが、たとえ修繕だけでもきちっとできるような人材をどんどんつくって、動かしていくための教育も、本当、大事ですね。

雨宮:みんなで、地球が笑顔になるようにね。

菅原:素晴らしいですね。

雨宮:頑張っていきたいと思います。

ーー自分の命も顧みず、人々の安全な生活を取り戻すため、危険な地雷原で地雷を除去し続ける雨宮さん。そんな雨宮さんに、私たちが学ぶべきこととは。

菅原:雨宮さんのお話、皆さんいかがだったでしょうか。本当に、日本の誇る侍魂を持った、素晴らしい男の人っていう感じがしましたよね。今、世界の中に1億個ばらまかれている地雷を、どこまで除去できるのか。そしてその後を、笑顔を取り戻すための道路や川や緑を増やすために、これからも頑張っていただきたいと思うんですけれども、私たちに何ができるのか。きっと、私たちが募金したときには、1台何千万円かするかもしれないけど、その一部に、そのお金が使われるとしたら、それも素敵なことかもしれないと思いました。